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守り方の基本

攻撃を完全に捨てて守りに徹する守り方をベタ降りと言います。

ベタ降りは簡単に思えて以外と難しく、守りの技術として最も重要です。ここでは、どのように考えていけば良いのか順に説明します。

ベタ降りの方法

東1局 9巡目 切り番 ドラ 

親の食い仕掛けに、2軒リーチが入ったところです。切り番です。安全牌はどれでしょうか?
他家の捨て牌はそれぞれ、 

東家  (北家から4巡目ポン、8巡目にチー

南家

西家

自分(北家)の手牌

 

危険な状況ですので頭をフル回転させなければなりませんが、安全牌をけっこう抱えていたのでなんとか守りきることができそうです。

危険度順に牌を並べるとこのような順序になります。

絶対に当たらない安全牌、まず当たらない牌、当りにくい牌、すこし危険牌、危険牌、かなり危険牌、最も危険牌

今回は、親番のホンイツにもかなり注意しないといけません。打点が12,000点(11,600)もあるからです。このような危険牌や安全牌は、慣れてくるとすぐに見つけられるようになります。 これから、もう少し具体的に説明します。

安全牌の探し方

まず、必ず当たり牌にならない牌を探します。次の牌は必ず当たり牌にはなりません。解説もあります。

1:現物牌

2:上家が直前に切った牌

3:4枚目の字牌

4:壁(ノーチャンス)で4枚目

以上の牌がない場合には、下記の方法で安全牌を選びます。

5.安全度の高い牌で、できればトイツを選ぶ。少しレベルがあがりますが、選んだ後に打点を考える。

1,2.を解説します。

麻雀には、フリテンは当たり牌にできないというルールがあります。自分が河に捨てた牌(現物牌)とは別に、上家が直前に切った牌もフリテンとなります。よって他家は当たり牌にすることができません。これは、他家のアガリ牌を見逃した同巡内は、鳴きが入ったとしてもフリテンになるという正式なルールによります。

3.を解説します。

字牌は雀頭か刻子(同じ牌3つ)としてしか用いることができないからです。※国士無双を除きます。

4.を解説します。

自分がを持っていた場合、は単騎待ちしかありえないということです。3の条件があてはまれば必ず当らない牌になります。壁という考え方は、後ほど詳しく説明します。

今回の問題では、1:2:、3:が安牌です。

守り方のコツとして、まず、字牌の枚数や壁となるか枚数を数えるなど基本的なことをしっかり行なうことが非常に重要です。繰り返して徐々に精度を上げていきます。スポーツの基礎練と同じと考えてください。現物などの分かり易い安全牌がない場合に、安全な牌を探す方法として読みが必要と難しいことを考える人が多くいますが、それ以前に、基本的なことができていない人がものすごく多いです。

5.を解説します。

安全度の高い牌って何かわかりますでしょうか?科学する麻雀の著者のデータによりますと、

現物→タンキ字牌→スジ19→字牌→スジ28、37→無スジ19、28、37

の順に安全度が高い牌となります。

スジに関しては次に 分かり易い一色手でもない限り、この順番に切っていくことが非常に重要です。例えば、前局に字牌で放銃したとして、その局面に今回が似ているので、なんとなく字牌が当たりそうだから、スジ28を切るなどを絶対にしないことです。はっきり決めなければ意味がありません。

早いリーチなどで安全牌がない場合は、考えるまでもなく、この順番で選択すれば間違いありません。その時は、できるだけトイツを選び、次の巡目の安牌も考えておくと良いです。トイツや暗刻が当たりやすいという可能性はわずかなもので、序盤で危険牌を2巡切るよりトイツ落としは有効です。

切る牌を決める際に打点を考えることも重要です。捨て牌や鳴きから明らかに一色手を狙っている他家や、ドラポンなど分かり易い鳴きをしている他家がいる場合には、しっかり対応する必要があります。特に一色手は、スジも信用できません。鳴きに無防備な人は非常に多いです。

また、ドラとドラソバの牌は他の牌に比べて打点もそうですが、当り牌となりやすくなりますので危険牌となります。

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