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押し引き 麻雀に勝つための戦術

押し引きの上手さとは

まず、押し引きが上手な人と、下手な人の考え方の違いを説明します。次にその判断方法を説明します。

東1、7巡目、親番、ドラの時に、下記のようなイーシャンテンの手牌であったとします。

下家がマンズのホンイツ(役牌ポンに、数牌7マンのチー)をしかけをしていたとします。それなので、は危険牌です。

ここで、ツモをしたので、下記の手牌となりを切ったら、下家のロンでマンガンを放銃しました。

これを見ていた人が、そんな見え見えのホンイツふっていたら勝てないよ。そんなカンチャンでは勝負せず、ここは切ってを絞って使いきらないといけない。そうすれば、あがれたかもしれないのにもったいないと答えました。

結果からはを使い切らなかったことによる放銃です。仮にロンじゃなくて鳴きだとしても、下家をテンパイに近づけてしまうので良くない。このようなことを口にしたり、考えたりする人がけっこういるようです。

しかしこれは本当に間違えてしまったのでしょうか?

私はお話にならないと思います。押し引きが下手な人にありがちな結果論です。

など勝負に決まっています。でも切ります。

親なのでロン7700点、ツモ12000点のテンパイをして、鳴き相手に単純に降りたら期待収支が下がるに決まっています。マンズを残したらあがりにくくなります。ここはを目立たないようにさらっと切るだけです。他家にはテンパイの可能性があるくらいで済むので、マンズ以外が打たれる可能性はけっこう高いです。

さらに付け加えるならば、下家はテンパイしたという確証もありませんし、役牌のみなどでマンズじゃない可能性もあります。また勝負をしてもダマテンではなく親だから少し押しているように思わせることもできます。マンズのホンイツの下家からは特に索子は出やすいです。これはダマテンにした方がいい理由でもあります。

このように分析する人が、押し引きが上手な人です。

実戦では、仮にがロンではなくチーだった場合も、絞れなくていちいち失敗したと思う人がいます。人によっては、絞れなくて恥ずかしいと思う人もいるようですが、は切るべきなので正しい判断をしただけです。

押し引きの判断

押し引きの判断で重要となるのは、テンパイ速度です。テンパイ速度を決める要因として鳴きのテクニックはほとんどを占めていると言っていいほど非常に重要であり、急所を見極めなければなりません。

例題:子で一向聴(イーシャンテン) ドラ

  

他家から下の捨て牌でリーチが入った場合は、鳴きに関してどのように考えますか?

このようなケースの場合、私は以外は鳴きません。仮に一発消しになり、枚数が少なくなったが打たれてもチーはしません。(降りるつもりの時と、相手が親の場合は鳴く場合もある)

すぐにのいずれかをツモした場合のみ切りでリーチします。

読みの思考順序で説明しますが、は超危険牌です。このケースは攻めと守りのバランスを考えると切りでテンパイをとらなければなりません。

よって、途中一枚でも危険牌をつかんだ場合、勝負するに値しない手牌であるということがわかります。

押し引きが上手くなるには収支と確率を意識する

ドラをリーチ者は使っているか?

上のケースではと捨てているので使っていそうです。

勝負したい場合あたり牌になる確率は?

仮に通ったとしてあがれるのか?上のケースでは即テンパイしてが通ったとしてもあがれる確率は30%位です。

他によくあるケースで、ダマで役ありのカンチャン待ち2600点のテンパイをしていても、親リーチに危険牌を切るのは場の索子の安さや、親の無スジの枚数にもよりますがやめた方が無難です。仮に1枚通したとして、次に危険牌をつかんだとしたら降りるべきです。自分が勝負する必要はありません。当然ですが追っかけリーチをしてはいけません。

押し引きを考えるときは収支を細かく見なければいけません。打点が1000点でもリーチ棒や1本場を含めれば2300点になります。

むすび

打点よりあがれるかあがれないかの判断が重要である。

点数に直接結びつくもの(リーチ棒、テンパイ料、本場など)は細かいところも重要である。

麻雀は基本的に降り続けなければ勝てないゲームである。

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