リーチ者の捨て牌
前記事の後半でこの捨て牌の場合、少ない巡目でもスジ牌は超危険だとわかりますと書きましたが、その理由は、多くのスジ牌が通っているからです。スジは通った数だけ残りのスジ牌の危険度が増します。
序盤の捨て牌を見てみます。
捨て牌を全て見てみますと、2つのスジとなる4、5、6が4通りも捨てられています。、、は上か、下のスジが通っていませんので、25、47などのスジを0.5通りとすると合計1.5通りとなり、さらされているスジは4+1.5の5.5通りです。ここで全てのスジを計算しますと、スジは147,258,369の3通りあり、それぞれマンズ、ピンズ、ソウズにあるので3×3の合計9通りとなります。9-5.5と計算すると通っていない残りのスジは3.5通りです。(1-4-7で一つのスジ、1-4と4-7の両方とも0.5として計算)
よって、スジが当り牌だとすると、は3.5回に1回は当り牌となります。(は3,6,9のスジ)
ここまで読むと、自分が勝負してよい状況がかなり限られてきます。
その状況は、勝負した後にあがれるかどうかで判断するのですが、今回のケースはテンパイかつ、多面張もしくは打点が相当高くても厳しいです。
私はテンパイしてもを勝負しなければならない状況を除き、大体の場合、勝負をせずに形式テンパイを目指しながら様子を伺います。そして他家か、リーチ者が切るのを待ちます。
捨て牌読みは枚数を意識することから始めることをお勧めします。そうすることにより自分も4、5、6をあまり切らなくなり、捨て牌が読まれにくくなります。また、反対に読まれやすい時はダマにするかどうか選択の基準の一つにもなります。
この読み以外にも、慣れてくればドラの在りか、他家が鳴いた理由、他家が勝負している理由など複数読むことができるようになります。初級者の方は、とりあえず何らかのアクションを起こしたら、注意することから始めてみましょう。
ダマテンを読む(他家がダマテンをしていると仮定して自分の捨て牌などを決める)ことや、手出しかどうかなどはこれらの計算が全て済んで余裕がある時にした方がよいです。
読みは基本、分かっているもの(晒された牌の枚数など)を読む。初心者はリーチ者の捨て牌に中張牌が多いなと思う程度でよい。他にも、一色手をテンパイしていそうな他家に最後の無スジを切るというのは最も危険である。
捨て牌の読む方は、単に数えることが重要であり、どうでもいいことに頭を使わないほうがよい。