1. 牌効率をあげる基本的な考え方
序盤に、浮き牌か浮き牌のどちらかを切る場合、を切るべきですがその理由は分かりますか?ここで「普通は4を切る」というような回答しか言えないようでは、いつまでたっても強くなれません。
2. 現代麻雀
科学する麻雀(現代麻雀の基本を作ったとも言える戦術書)が、いかに戦術書として役に立つかを紹介します。
麻雀に強くなる方法の一つとして、ネット麻雀で成績が最も良い雀士のデータと、自分のデータを比べて改善余地を探して修正していくことです。また、場況に合わせて選択の基準を明確にしなければいけないことがわかっています。
これらの回答を得るためには、自分たちが打っている結果からだけでは不十分です。正しいと思われる選択をするためには、たくさんのデータが必要です。その時にオンライン麻雀のデータを元に作成された「科学する麻雀」が非常に役に立ちます。
半荘の序盤から中盤までの過程を解説をします。すでにテンパイの場合は、必ずしも良い待ちである必要はないので除きます。
ととの浮き牌をぎりぎりまで残すことはかなり重要です。
序盤では、この浮き牌より先にペンチャンを払います。また、1と3を使っているカンチャンを払うこともあります。その理由ですが、この3つの中張牌の浮き牌はリャンメンだけではなく、2つのカンチャンができるからです。
例:
は、とができる可能性があります。
次に、2つのカンチャンとを比べてみます。
とのカンチャンの場合、の方が優秀です。かツモでリャンメン待ちに代わるからです。タンヤオがつきリャンメン待ちに変わりやすいはあまり序盤で鳴く必要がないということがわかります。
がなぜ優れているのかと言いますと、とツモでカンチャン(か)になった後に、このとは隣牌ツモでリャンメンに変わる可能性があるからです。
手牌にトイツが2つある時はアンコになるための有効牌がそれぞれ2牌ずつで合計4牌です。トイツが3つある時は合計6牌です。
カンチャンは一つで有効牌が4牌です。2つのカンチャンがあると8牌なのでトイツと比べると2牌多いです。カンチャンを残すとピンフがつくこともあります。
したがって、トイツよりカンチャンのほうがメンゼンで聴牌を目指すなら有利です。
ポンは3人から、チーは1人からということを意識することは重要です。また、ポンは下家なら二人のツモ番を飛ばすことができ、対面なら一人飛ばせます。
からまでのトイツを一枚切るようにします。
トイツのからを1牌切れば、の浮き牌になります。そうすれば隣の牌のツモでリャンメン、その隣の牌のツモならカンチャンになります。カンチャンを選ばない理由は、カンチャンは片側を切るとフリテンになる可能性があるからです。
結果論は必要な場合と必要でない場合があり、何でもうのみにしない。これをしっかりと理解してほしいので、具体的な例として宝くじを用いて説明します。
宝くじを買った場合、金銭面だけで考えるとそれはプラスかマイナスのどちらでしょう?またその理由は分かりますか?
数値計算しないで考えると、今まで学んできた知識から判断すると思います。宝くじは商売なので購入者がプラスになるわけはないという経験則から回答を導きます。
では、数字で考えるとどうなるのでしょうか?
この質問の答えを導くためには、期待値を計算する必要があります。実際に、宝くじの期待値を計算すると、ほとんどの種類が総額の約半分となります。宝くじを10万円買ったら、平均5万円ほどしか配当されないということです。それでは、そのような経験則と期待値という情報がないものとします。その場合、総額2220億円ほど購入される宝くじを10万円買い、12万円当たったとしたらまた買うべきでしょうか?
この答えですが、情報(データ)がない場合には答えられません。10万ほどでは、誤差の範囲内であってわかるはずがありません。
ここまでの話で何がいいたのかと言いますと、10万円宝くじを買ったとして、宝くじの期待値を知っていれば、10万円買った時点では約5万円損をしています。しかし、結果では2万円プラスになっています。当たり前のようですがこれが重要だということを知ってもらいたいのと、麻雀で勝つためには、これをしっかりと理解する必要があるということです。
以上を麻雀に置き換えて言いますと、期待値がわからない状態での選択は、プラスかマイナスかどうかわかりません。自分で選択した後の「結果」は期待値ではありません。
押し引きを考えるとき、初・中級者にありがちですが、選択した結果が良ければ何でも正解とします。これが勝ったときは実力、負けた時は運と思う人の弱さにつながります。現実はその逆でないといけません。
それでは期待値は、どうやって計算または知ればいいのでしょうか?
当たりくじが0枚の場合は、期待収支が0とわかるように、場に見えている牌の数は最低限覚えるべき情報ということがわかります。基本的なことですが、とても重要です。覚える牌の数が多いほど有利となりますので練習する必要があります。
数えるだけなら簡単だと思えるかもしれませんが、打牌速度が早い卓では、意外と難しいです。少なくとも自分の必要な牌は常にチェックしておきましょう。
さらに迷う局面では、数えた牌の枚数を用いて確率計算をする必要こともあります。このレベルに達するとかなり大変です。ハイレベルになるにつれて計算速度や効率をあげないといけません。そこで【統計】が必要になります。
統計を用いるのが現在では最良の方法です。
なぜなら選択をする際に、その場限りの情報だけを用いるのではなく、類似したデータをあらかじめ知っておけば、その度に計算しないで済むからです。経験則でもある程度はカバーできますが、自分では正しいかどうかの判定が難しく、膨大な量を正確に読み取るには、統計という考え方が必要となります。宝くじの購入も経験則では、かなり損するだろうとしか分からないのと同じです。
統計が必要だと分かっても牌譜を集めてデータを処理するのは大変です。また、それを実戦で使えるようにすることは、さらに大変なので実際に行っている人はほとんどいません。
ところが、世の中広いというのかとつげき東北という名称のネット雀士がデータをもとめて書籍としました。自身の麻雀も強く、ネット麻雀のカリスマ的存在となった実績があります。
とつげき東北は、ネット麻雀からデータを集め、データ処理をして実戦へ幅広く応用できるようにしました。実際に、従来セオリーのうそを数値で証明し、雀力向上するための今後の課題を示しました。
とつげき東北著の本の名前は、科学する麻雀といいます。東風荘(とんぷうそう)の何万局のデータを収集して分析しました。とつげき東北は、ディジタルと言われる麻雀には、最も貢献した人だと言えます。
本サイトは、その理論に基づいた記事が多々あります。本サイトの戦術は、科学する麻雀では説明しきれていない部分などを細分化して説明します。
「上級者なら当たり前にやっていること」、「実際の麻雀には役に立たない」、「ゲームのデータでは信頼性がない」といった内容で否定されています。
難しいところですが、当たり前にやっているのは確率計算を速く行うことができる上級者だからであり、初・中級者には十分役立つと思います。
ネット麻雀で牌効率と押し引きと打牌スピードなどを鍛えた人は、それを現実の麻雀においても活用できます。また、どちらでやっても勝つ人は勝ちます。
ネット麻雀と現実の麻雀の両方をやっている私の意見としては、どちらか一方を否定するのはもったいないと思います。
オンラインでの対戦が可能になってから、ゲームセンターの利用者、無料麻雀ゲームの利用者が急増しています。現在はオンラインが当たり前となってきています。
麻雀ゲームの良いところはサイト側に自分の牌譜データを残せることです。また他人のデータと比較をすることもできます。
私はオンラインの無料麻雀ゲームで、上級者の打ち方を何度も観戦して牌効率と押し引きの方法を学びました。さらに、自分の牌譜データの副露率とあがり率が低いことから、私はテンパイするまでが遅いことが分かりました。また原因は、役牌の1鳴きが少ないからだとわかりました。
このように麻雀の勝ち方の一つとしてあげられるのは、自分の牌譜と上級者の牌譜を比べて間違った打ち方を改善していくことです。
登録なしで遊べるソーズのみのフラッシュ麻雀ゲームで多面待ちの練習ができます。
一色手は収支に大きく影響しますので、練習することをお勧めします。
中張牌はできるだけ多く残す。中張牌の中でも特に5は重要度が高い。
浮き牌、カンチャン、トイツの扱い方を分ける。
序盤は、鳴くつもりがないならトイツを複数持たないほうが牌効率がよい。
牌効率を学ぶことは、麻雀に強くなる方法の基本である。
まずは、場に見えている牌の数を覚えることが重要である。
麻雀を科学的に考えることにより、客観的かつ実践的な麻雀を身につけられる。
統計の値を参照してから、期待値の計算をすると大きな間違いを減らせる。
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