本記事では、鳴きの基本やメリット・デメリットを説明します。
鳴きとは、条件を満たしてポン、チーと発声することにより他家の捨て牌を使うことができます。ここでは、特殊な鳴きであるカンの説明はしません。
ポンと発声できるのは、対子(トイツ)となっている牌が手牌にある場合です。対子とは、同じ牌が2枚ある牌のことです(例:)。
チーは、手牌にのような形があり、上家が
を切った時に、順子(例:
)ができるので発声できます。
それぞれ詳しく説明していきます。
例:
この手牌で他家が、
、
、
を捨てた時、ポンできます。
上図の手牌で鳴く場合、と
のポンは、
切りで
が残って良形のテンパイをするので鳴きたい牌です。
のポンはどうしてもテンパイしたい場合は鳴いてもよいでしょう。
はすでに3枚あるのでポンするべきではありません。
ポンは自分以外の全ての他家から行うことができます。ポンした後は、一枚多くなっていますので手牌から一枚切ってゲームが続きます。ポンに使用した3つの牌は手牌に戻すことはできません。
例:
この場合だと、と
と
を上家(自分の番の直前に牌を切る人)が捨てたときにチーができます。
チーはポンとは違い、上家(自分の席の左側の人)からのみ可能です。
上図の手牌で鳴く場合、と
のチーは、良形のテンパイをするので鳴きたい牌です。
は鳴く意味がまったくありません。また、
の形で、
を鳴いて
を切るというのは食い替え禁止という違反行為となります。一般的に採用されているルールです。ドラが
でタンヤオにもなる場合などは特に鳴きたくなりますが禁止です。理由としては、皆が鳴き主体の麻雀となり、一発消しなど多用されるとゲーム性がなくなるからだと思われます。
例の手牌はポンもチーもできます。
鳴きのメリットは、他家の捨て牌を利用して手牌を進めることができます。
鳴きのデメリットは主に次の3点です。
1. 鳴くとリーチができなくなります。
2. 役が成立しなくなったり、食い下がり(1ハンダウン)して点数が安くなります(※)。
3. 手牌の枚数が無くなり、守備が弱くなります。
※食い下がりとは、鳴いても成立する役ですが、2ハンから1ハンなどに点数が1ハンダウンすることです。解説:麻雀役
チーの場合は左の人からしかできないので、必ず左を横にします。
左の人からポン
正面の人からポン
右の人からポン
チーした場合の手牌は下記となります。
昔はポンが有利でしたが、発声優先が今は基本ルールになりつつあります。
同時発声の場合、関係ない他家に判断してもらうか、ポンが有利となります。
1000点棒を場に供託します。
誤発声したプレイヤーを含め、あがったプレイヤーがもらえます。
チーができるのは左側の人の捨て牌からのみであり、ポンは誰の捨て牌からでもできる。
ポン、チーの仕方は、こちらがポンとチーをしたい牌を相手が捨てた場合、「ポン」か「チー」といえば成立する。
同時に発声した場合、発生が早い方が優先される。
誤って発声した場合、1000点棒を罰符として場に供託する。